<着物の基礎知識一覧>
・「運針」という技術
・動画で紹介
・和裁用具のご紹介
・基礎縫い
1.針
ゆかたを縫うためには、主にもめん針を使います。
縫い、くけ、 しつけなど縫い方の違いや、指の長さによって針の長さを選びます。(もめん針やガス針の5号から9号程度)
待ち針は、縫うときに布がずれないように固定する針です。
針の頭にプラスチックの花形や玉が付いています。
※使用前と使用後は、いつも針の数を点検して、安全な取り扱いに注意しましょう。
2.糸
ゆかたを縫うには、木綿や化繊の糸を使います。布地の色に合った色を選びましょう。
糸の太さは、木綿糸(綿糸)は30番、化繊の糸は40番がよいでしょう。
3.はさみ
糸切りばさみ糸を切るなど細かな作業に使います。
裁ちばさみ布地を切るのに使うはさみで、鉄製やステンレス製などがあります。
※はさみは十分注意して使いましょう。
※使ったあとは、安全のためにケースに入れておくようにします。
4.ものさし(竹尺)・メジャー
竹製の50cmものさしと1mものさしを使います。竹尺 はしるしをつける場合などに使います。
メジャーは体の寸法など、竹尺が使いにくいところを測るために使います。
5.ヘラ・チャコ
ヘラはするしをつけるのに使います。チャコはヘラでしるしをつけにくい布などに使います。
<ヘラの使い方 >
平らなほうをものさしに当てて使います。
6.指ぬき
指ぬきは中指第一関節と第二関節の間にはめ、針のメド(針穴の あるほう)をあて、縫いや、くけに用いる用具です。
皮・金属・セ ルロイド・皮セル製などがありますが、すべてを手縫いで縫うときは皮製のものが適しています。
7.机上くけ台・かたはり(ひっぱり器)
机のはしにくけ台を取り付け、それにかけはり(ひっぱり器)を付けて、布を引っ張って縫ってゆきます。
縫い、くけ、折りつけに使い、慣れてくると自分の手のように便利なものになります。
8.アイロン
布の地直しや仕上げに使用します。
ゆかた(木綿地)の地直しには、スチームアイロンを使用したりキリを吹いて、布地をよく縮めておきます。
9.コテ
和裁専用の電気コテを使うと便利です。
釜の中に熱源があり、サーモスタットで一定の温度を保てるので安全です。
2本差し、4本差しなどがあります。
キセ折りや縫いしろを押さえたり、簡単な仕上げをする場合に使用します。
10.キリ吹き
地直しや、仕上げなど布に湿り気を必要とするときに使用します。
金属・プラスチック製などいろいろな形がありますが、細かいキリが出るものを選びます。
11.えもんがけ・人台
完成したきもの全体のでき具合を調べるほか、裁断したものの柄の配置を見る場合などに使用します。
形は、人台付きとつるし型の2種類があり、いろいろと工夫されたものが市販されています。
人台付きのものは、えりの仕上がりなどを点検するのに適しています。
つるし型は、ゆきがい っぱいに伸ばせるもの を選びましょう。
柄の 配置や寸法などを点検 するのに適しています。